タペストリー・インク 2024年度第四半期及び通期の業績を発表

本資料は、タペストリー・インクが2024年8月15日(木)午前7時(日本時間:同日午後8時)に発表したプレスリリースの日本語翻訳版です。
<報道関係者各位>
タペストリー・インク
2024年度第4四半期及び通期の業績を発表
- 2024年度の希薄化後1株当たり利益は報告書ベースで3.50ドル、非GAAPベースで過去最高の4.29ドルとなり、会社の見通しを超える業績を実現
- 2024年度の売上総利益率が250ベーシスポイント拡大し、営業活動によるキャッシュフローが堅調でフリーキャッシュフローは11億ドル超となり、優れた業務パフォーマンスを加速
- コーチ ブランドで記録的な年間収益を達成
ーチの成長により、会社の見通しを上回る収益及び利益を達
こちらのリンクから各ブランドの解説を含む2024年度第4四半期及び通期の業績説明資料(英語のみ)がダウンロードできます。
ニューヨーク 2024年8月15日 − ニューヨークに本拠地を置き、アイコニックなアクセサリーとライフスタイルのブランド、コーチ、ケイト・スペード、スチュアート・ワイツマンを展開するグローバル企業 タペストリー・インク(NYSE:TPR)は、本日、2024年6月29日に終了した2024年度第4四半期及び通期の業績を報告しました。
タペストリー・インク最高経営責任者のジョアン・クレヴォイセラは次のように述べています。
「第4四半期が予想を上回り、2024年度を手堅く締めくくることができました。これは、当社の熱意溢れる各国のチームがクリエイティビティーと卓越した遂行力を引き続き発揮してブランドとビジネスを盛り上げたことの証です。重要なことは、イノベーション及びお客様とのつながりを強化することへの揺るぎないフォーカスを通じて、2024年度中に戦略的アジェンダを有意に前進させ、流動的な状況にもかかわらず力強い業績を収めたことです。この優位な位置づけを活かして、将来に向けた大胆なビジョンのもと、今後も成長と株主価値の加速に邁進していきます」
タペストリー・インクの業績及び戦略に関する主なハイライト
2024年度中、タペストリー・インクは戦略的プライオリティーを前進させた結果、世界的な経済及び消費環境の複雑化にもかかわらず、恒常通貨ベースでの売上増加、売上総利益率の大幅拡大、希薄化後1株当たり調整後利益の2桁成長、堅実なキャッシュフロー創出を成し遂げました。主なハイライトは以下の通りです。
お客様との永続的な関係性の構築
- カスタマーエンゲージメントの強化により、北米だけで2024年度中に650万人以上の新規顧客を獲得し、その半数以上がZ世代及びミレニアル世代でした。
グローバルな成長を強化
- 2024年度は恒常通貨ベースで1%の増収となり、中でもコーチは売上高50億ドルを超える記録的な業績となりました。
- 2024年度の海外は恒常通貨ベースで6%の増収となり、ヨーロッパ(14%増)、その他アジア諸国(9%増)、日本(5%増)、中国全体(3%増)で売上が前年を上回りました。
- 2024年度、北米の売上は前年比1%減となりましたが、売上総利益率の拡大が寄与し、前年に比べ高い営業利益率及び営業利益を生み出しました。
- 2024年度の希薄化後1株当たり調整後利益は、業績の上振れに加え税率低下の恩恵を受けて、予想を上回る2桁台となりました。
- 2024年度は営業活動によるキャッシュフローが堅調で11億ドル超のフリーキャッシュフローを創出し、タペストリー・インクの戦略的成長アジェンダを後押ししました。
魅力的なオムニチャネル・エクスペリエンスを提供
- 2024年度は恒常通貨ベースで前年並みのD2C売上を達成しました。卸売はデジタル・プラットフォームでの成長を含み、海外に牽引されて増収となりました。
- 1平方フィート当たりの生産性を高め、2024年度はグローバルの実店舗売上を恒常通貨ベースで成長させました。また、没入型のショッピング・エクスペリエンスと新コンセプトをグローバルで導入し、若年層からの認知度とエンゲージメントを向上させました。
- デジタルは優位な位置付けを維持したことで、収益はパンデミック前の3倍以上となり、2024年度の売上高の30%近くを占めています。
ファッションの革新性と製品の卓越性の向上
- 魅力的で独自性のある品揃えをお客様に提供できたことで、とりわけコーチの勢いが増し、2024年度のハンドバッグの収益成長と平均小売単価を押し上げました。
- 運送費の低下、優れた業務パフォーマンス、為替変動の追い風により、2024年度の売上総利益率を250ベーシスポイント大幅拡大させたことで、引き続き規律あるブランドビルダーかつ事業者であることが裏付けられました。
- タペストリー・インクのカスタマーエンゲージメント・プラットフォームの活用により、データドリブンの知見をあらゆるGTMプロセスに盛り込み、敏捷性と精緻な在庫管理を可能にしました。
2024年度第4四半期の業績
- 純売上高は、前年同期の16億2,000万ドルから報告書ベースで2%減少し、15億9,000万ドルとなりました。約170ベーシスポイントの為替差損を除くと、売上高はほぼ前年並みでした。
- 業務改善、運送費低下による約90ベーシスポイントの恩恵、為替変動の追い風を含み、売上総利益は11億9,000万ドル、売上総利益率は74.9%となりました。なお前年同期の売上総利益は11億7,000万ドル、売上総利益率は72.4%でした。
- 販管費は報告書ベースで合計9億5,600万ドル、対売上比の販管費率は60.1%、非GAAPベースで合計9億2,900万ドル、対売上比の販管費率は約58.4%となりました。なお前年同期の報告書ベース及び非GAAPベースの販管費は合計8億9,900万ドル、対売上比の販管費率は55.5%でした。
- 営業利益は報告書ベースで2億3,500万ドル、営業利益率は14.8%、非GAAPベースで2億6,200万ドル、営業利益率は16.5%となりました。なお前年同期の報告書ベース及び非GAAPベースの営業利益は2億7,400万ドル、営業利益率は16.9%でした。
- 支払利息の総額は報告書ベースで3,100万ドルで、これはカプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画の資金調達に関連して発生した負債の増加を反映したものです。非GAAPベースの受取利息の総額は300万ドルでした。なお前年同期の報告書ベース及び非GAAPベースの支払利息の総額は600万ドルでした。
- その他の支出は400万ドルで、これは主に当四半期中の米ドルの変動に伴う為替差損によるものです。なお前年同期のその他の支出は100万ドルでした。
- 純利益は1億5,900万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.68ドルとなりました。非GAAPベースの純利益は2億1,700万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.92ドルです。なお前年同期の報告書ベース及び非GAAPベースの純利益は2億2,400万ドル、希薄化後1株当たり利益は0.95ドルでした。2024年度第4四半期の税率は報告書ベースで20.7%、非GAAPベースで16.8%です。なお前年同期の報告書ベース及び非GAAPベースの税率は16.0%でした。
2024年度通期の業績
- 純売上高は前年の66億6,000万ドルに対して66億7,000万ドルとなりました。約110ベーシスポイントの為替差損を除くと、前年比1%の増収となります。
- 売上総利益は48億9,000万ドル、売上総利益率は73.3%となりました。これは、運送費低下による130ベーシスポイントの恩恵と業務改善、為替変動の追い風を反映しています。なお前年の売上総利益は47億1,000万ドル、売上総利益率は70.8%でした。
- 販管費は報告書ベースで合計37億5,000万ドル、対売上比の販管費率は56.2%、非GAAPベースで合計36億4,000万ドル、対売上比の販管費率は約54.5%となりました。なお前年の報告書ベース及び非GAAPベースの販管費は合計35億4,000万ドル、対売上比の販管費率は53.1%でした。
- 営業利益は報告書ベースで11億4,000万ドル、営業利益率は17.1%、非GAAPベースで12億5,000万ドル、営業利益率は18.7%となりました。なお前年の報告書ベース及び非GAAPベースの営業利益は11億7,000万ドル、営業利益率は17.6%でした。
- 支払利息の総額は報告書ベースで1億2,500万ドルで、これはカプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画の資金調達に関連して発生した負債の増加を反映したものです。非GAAPベースの支払利息の総額は800万ドルでした。なお前年の報告書ベース及び非GAAPベースの支払利息の総額は2,800万ドルでした。
- その他の支出は300万ドルで、これは主に米ドルの変動に伴う為替差損によるものです。なお前年のその他の支出は200万ドルでした。
- 純利益は8億1,600万ドル、希薄化後1株当たり利益は3.50ドルとなりました。非GAAPベースの純利益は10億ドル、希薄化後1株当たり利益は4.29ドルです。なお前年の報告書ベース及び非GAAPベースの純利益は9億3,600万ドル、希薄化後1株当たり利益は3.88ドルでした。2024年度通期の税率は報告書ベースで19.4%、非GAAPベースで19.2%です。なお2023年度通期の報告書ベース及び非GAAPベースの税率は18.1%でした。
収益情報の概要(未監査)- 単位は100万ドル
貸借対照表とキャッシュフローに関する主なハイライト
- 現金及び現金等価物、並びに短期投資の合計は72億ドルで、カプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画の資金調達のために2023年11月に発行した61億ドルのシニア債、2024年度第4四半期に実施した4億5,000万ドルのタームローンの返済を反映した借入金残高の合計は72億4,000万ドルでした。
- 棚卸資産は、厳格な在庫管理と、入荷時期が2025年度第1四半期に移行したことを反映して、見通しより良好な結果となり、前年度末の9億2,000万ドルから10%減少して8億2,500万ドルでした。
- 2024年度の営業活動によるキャッシュフローは、前年度の9億7,500万ドルの流入に対して12億6,000万ドルの流入でした。2024年度のフリーキャッシュフローは、前年度の7億9,100万ドルの流入に対して11億5,000万ドルの流入でした。取引関連費用を除くと、2024年度のフリーキャッシュフローは12億8,000万ドルの流入でした。
- 2024年度の設備投資及びクラウド化に関連する導入費用は前年度の2億6,100万ドルに対して1億4,400万ドルでした。
金及び現金等価物、並びに短期投資の合計は73億1,000万ドルで、カプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画の資金調達のために2023年11月に発行した61億ドルのシニア債を反映した借入金残高の合計は73億1,000万ドルでした。
配当
予想通り、取締役会は2024年度に1株当たり年間配当1.40ドル、3億2,100ドルの配当による株主還元を承認しました。これは前年度より17%の増配となり、配当性向は39%となります。
タペストリー・インクは2025年度も1株当たり1.40ドルの年間配当を維持する見込みです。取締役会は2024年9月6日の営業終了時点の株主名簿記載の株主に対し、2024年9月23日に普通株式1株当たり0.35ドルの四半期現金配当を行うと宣言しました。
カプリ・ホールディングス・リミテッドの買収
2023年8月10日、タペストリー・インクはカプリ・ホールディングス・リミテッド買収に関する最終契約を発表しました。これによりアイコニックなラグジュアリーファッションブランドを展開する強力なグローバル・マルチブランド企業が確立されることになります。重要なことは、統合後の会社が擁する世界中の顧客、従業員、パートナー、株主にこの取引が大きなメリットをもたらすことです。また、本件買収は消費者中心のブランドビルダーであり規律ある事業者であるタペストリー・インクの実績を基盤としており、戦略的及び財務的な成長アジェンダを加速させるものです。
2024年4月22日に米国連邦取引委員会(FTC)は本件買収提案を阻止するための訴訟を起こしました。タペストリー・インクは、この取引がもたらすメリット、競争促進及び消費者保護の本質について自信を持っており、法廷で強力な法的論拠を提示することで、2024年(暦年)内の取引完了に向けて迅速に取り組んでいきます。
非GAAPの調整
2024年度第4四半期中、タペストリー・インクは税引前利益を6,000万ドル、純利益を5,800万ドル、希薄化後1株当たり利益を約0.24ドルそれぞれ減少させた特定の項目を計上しました。2024年度通期では、税引前利益を2億2,700万ドル、純利益を1億8,400万ドル、希薄化後1株当たり利益を約0.79ドルそれぞれ減少させた特定の項目を計上しました。これらの項目はカプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画に関する費用で、主に融資の費用及び専門家の費用です。
GAAPから非GAAPへの調整の詳細については、本プレスリリースの財務諸表3及び4をご覧ください。
業績見通し
タペストリー・インクは非GAAPベースの2025年度業績を以下の通り見込んでいます。
- 収益は、約50ベーシスポイントの為替圧力を含み、報告書ベースでは前年から増加して67億ドル前後、恒常通貨ベースでは前年比約1%の増加の見込み。
- 営業利益率は前年比で約50ベーシスポイントの拡大。
- 受取利息の総額は約2,000万ドル。
- 税率は約19%。
- 希薄化後の加重平均株式数は約2億3,800万株。
- 希薄化後 1 株当たり利益は、4.45ドルから4.50ドルの範囲で前年比1桁台半ばの成長。これには既報のカプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画による自社株買い活動の一時停止による0.35ドルのマイナスの影響と、2022年のインベスター・デイで提示したタペストリー・インクの2025年度EPS目標に対する約0.20ドルの為替差損の見込みを含む。
- フリーキャッシュフローは取引関連費用を除いて約11億ドル。
この見通しは以下を前提としていることにご留意ください。
- カプリ・ホールディングス・リミテッド買収計画に関連した収益、利息の総額、利益の影響が含まれていないこと。
- 米ドル高は進まないこと。予測時点でのスポットレートに基づく情報による。
- インフレ圧力や消費者心理が大幅に悪化しないこと。
- 一般特恵関税制度(GSP)復活の可能性による恩恵を受けないこと。
- 2024年11月の米国大統領選挙の結果に起因する政策変更の可能性に関連する影響を受けないこと。
これら及びその他の外的要因の動的な性質を鑑みると、業績が今回の見通しから大きく異なる可能性があります。
業績見通し:非 GAAP への調整
タペストリー・インクは、本プレスリリース及びカンファレンスコールにおいて提示された非GAAP財務指標をGAAPと完全に調整して提供することができません。これはカプリ・ホールディングス・リミテッド買収の時期や買収額、資金調達、パーチェス法による会計処理、統合関連費用、会社の諸費用など指標に影響を与える特定の重要項目がまだ発生しておらず、現時点で合理的に見積もることができないためです。従って、タペストリー・インクの非GAAP財務指標のガイダンスのGAAP指標との調整は非論理的な手続きなく提示し得ません。
カンファレンスコールについて
タペストリー・インクは、本日2024年8月15日午前8時00分(米国東部標準時)に、今回発表の業績についてのカンファレンスコールを実施します。ご関心のある方は、インターネットにてライブのウェブキャスト www.tapestry.com/investors にアクセスされるか、カンファレンスコール(1-866-847-4217または1-203-518-9845にダイアルし、カンファレンスID 4306173を入力してください)へお申し込みください。電話による再放送(1-800-283-4641または1-402-220-0851にダイアル)は同日の米国東部標準時、正午より5営業日の間お聞きいただけます。ウェブキャストの再放送はタペストリー・インクのウェブサイト上で5 営業日の間アクセスすることができます。業績説明資料も www.tapestry.com/investors でご覧いただけます。
今後の予定について
タペストリー・インクの 2025年度第1四半期及び通期の業績発表は、2024年11月7日(木)の予定です。
今後お知らせを受信されたい方は www.tapestry.com/investors (“Subscribe to E-Mail Alerts”)にご登録をお願いします。
タペストリー・インクについて
タペストリー・インクは、コーチ、ケイト・スペード ニューヨーク、スチュアート・ワイツマンのそれぞれが持つ魅力を集結させたグローバルなマルチブランド企業です。各ブランドが唯一無二の個性をもつ存在でありながら、独自性のある商品と、チャネルや国・地域を超えたブランドならではのカスタマーエクスペリエンスによって定義される革新性と本物志向のコミットメントを共有しています。タペストリー・インクは総合力を発揮して、お客様に感動を与え、コミュニティーに力を与え、ファッション業界をより持続可能なものにするとともに、公平で、インクルージョンとダイバーシティーに富んだ企業へと進化していきます。個々の象徴的ブランドがひとつになることで、無限の可能性を追求できるのです。タペストリー・インクの詳細については http://www.tapestry.com (英語のみ)をご覧ください。タペストリー・インクに関する重要なニュースと情報については、Investor Relations のセクション www.tapestry.com/investors をご覧ください。さらに、投資家の皆様はタペストリー・インクのニュースリリース及び証券取引委員会への報告を引き続きご確認ください。
タペストリー・インクは投資家の皆様への主要な情報の配信網としてこれらを活用しており、一部には重要情報や未公開情報が含まれている場合があります。タペストリー・インクの普通株式はニューヨーク証券取引所でティッカーシンボルTPRで取引されています。
当プレスリリースには将来の見通しが含まれていますが、実際の結果は事業に及ぼす様々なリスクや不確定な事由により現在の見通しと異なる可能性があります。タペストリー・インクは、法律で求められる場合を除き、いかなる理由でも当資料に含まれる将来の見通しに関する記述内容を修正または更新する義務を一切負いません。
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